2019年08月31日

挑戦者たち

頼山陽史跡資料館 企画展
「挑戦者たち〜現代刀の世界〜」に行ってきました。



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『創造なき継承は形骸化をもたらし、継承なき創造は稚拙の域を出ない」
(森 政弘 ロボット工学博士)


古式を守りながらも、古刀にはない美しさを求める。
継承しながらも、創造していこうとする。
まさに「挑戦者」


「剣心」はこうして伝わっていくんですね。




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2019年08月30日

グライダーと飛行機

高3の小論文指導。







「グライダーと飛行機は遠くから見ると、似ている。空を飛ぶのも同じで、グライダーが音もなく優雅に滑空しているさまは、飛行機よりもむしろ美しいくらいだ。ただ悲しいかな、自力で飛ぶことができない。
 学校はグライダー人間の訓練所である。飛行機人間はつくらない。グライダーの練習に、エンジンのついた飛行機などが混じっていては迷惑する。危険だ。学校では、ひっぱられるままに、どこへでもついていく従順さが尊重される。・・・」



ううむ。
この文章を使って、学校内で、「ええか、『グライダー人間』っていうのはだな」と生徒に指導するのはいささか憚られる(笑)



どうなんだろうか。
自分で物事を考え、創造していくことを学校では教えない。
教員のいうことに従順であることが学校の中では「優秀」とされるのだ、
ということを言いたいのだと思うのですが。



剣道の師と弟子との関係で考えると、
ずっとグライダーのままでも、最初から飛行機であっても「剣心」は伝わらないのではないかと思うのです。



「自分は今グライダーに乗っている」ということをきちんと自覚しているかどうか。
ということが大事だと思うのです。


空を飛ぶ方法とか、飛んでいる時の爽快感とか、そういうものをまずは学ぶ。
そのための「手段」としてグライダーに乗る。


自分の力で空を飛びたい。あの飛行機のように。
そういう目標を忘れず、「いつか!」の気持ちを持ち続ける。


グライダーから飛行機に乗り換えることは、
高い壁かもしれないけれど、乗り換えられないかもしれないけれど、
それでも空を飛ぶことを諦めない。



そういう生徒であってほしいと思うわけです。
そういうことを学び、身につける場所が学校であってほしいと思っているわけです。






グライダー、いいじゃないですか。







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posted by mini98 at 23:49| Comment(0) | 稽古記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月29日

見えないものこそ大切に

「まだまだ、そこで打っちゃいかん」
東海大学を卒業して北海道に来たのは昭和52年のことです。
この時から範士九段菅原恵三郎先生に稽古をいただくことになりました。
(中略)
この「まだまだ」は攻め合ったなかで相手の気が動くまでは打ってはいけないという教えだと思うのですが、
こちらの打ち気を抑え、我慢したなかで気を動かし、相手の意図を探って隙を捉えることが剣道の要です。
(『剣道時代10月号』古川和男範士)



気を通す。
これは「打つぞ、いくぞ!」ではなく、
まさに「(準備はできている)さあこい!」
の気分そのままに相手に迫っていくことなのだ。



先日の会長先生との稽古。
動画を拝見しましたが、足幅、全然狭くない(笑)
(自分の上ずった気持ちが足に出ている)



数年前に作P範士にこう言われたことがある。
「構えのまま、入っていけばいいんだよ」



その時は、その時なりに理解していたつもりだったのですが、
今またその言葉が重くのしかかってきます。



10月号は「インターハイ特集」
「ウォーリーはどこだ」じゃないけれど、mini98探してみてください(笑)



さて、今回の記事でmini98が一番心動かされたのは「編集後記」のこの一文。

「インターハイにTV局の取材が入っていた。男子団体戦で優勝した九州学院の米田敏郎監督と、息子の好太郎選手を追っていたようだ。
監督の優勝インタビューでくどいように親子の絆を聞き出そうとする取材陣に対し、ボロボロと涙を流しながら
『選手は長男(先鋒)から七男(補欠)までみんな頑張りました』とぐうの音も出ない答えを返して見せた米田監督。
申し訳ない気持ちになったとともに、さすが日本一の監督と思わされた一幕でした(寺)」


安易に、お涙頂戴を金儲けにつなげようとするマスコミのあさましさを自戒しつつ、
感動的な場面を伝えてくれた記者さんに感謝。



目に見えないところが、
その「本質」だったりする。



ここで偉そうにもっともらしいブログを書いているおじさんに、
もっとも求められているものは、ここに現れていない部分の「充実」なのです。




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2019年08月28日

努力は嘘をつかない!

崇菱会稽古。


稽古の前に、会長先生からこのたびの六・七段審査の結果について報告がありました。
会員のO先生、E先生が七段、F先生が六段に合格されたのこと。


おめでとうございます。


プレジデント範士も言われていましたが、崇菱会の特徴は「会員の平均年齢が高い」こと。
その中で、こうして次々と高段位合格者が出る。参加する先生方の真摯な態度がそういう結果を生むのでしょうね。
もちろん、範士の的を射た指導があってこそなのですが。



さて、本日のプレジデント範士による基本稽古。
前回の基本の面打ちに加えて、相手の打ちにどう対応するかについて。

基立ちは「一歩入っての面」を三本(同じタイミングで)
掛かり手は、一本目はそのまま打たれる。二本目・三本目はそれに対応する技を出す。

その時、掛かり手は、ただ相手の来るのを待つのではない。
むしろ相手の面を引き出すつもりで、そういう気持ちでやってみてください。

一本目で、相手の打ちのイメージを自分の中にしっかり作る。
それがしっかりできていたら、それに対して自分の動きを対応していくだけですよ。
相手が同じタイミングで来てくれるのがわかっているんだから、
ここで「決められない」のは恥ずかしいんですよ!


ここは、mini98のできていないところでしょうね。
今日の互角稽古もそうだったけれど、自分の思うところで相手が動かないと、もう打てない。
誠に「自分勝手な剣道」になってしまいます。


本日の基本稽古で、mini98が一番「すげー」と思ったのは、
相手の「突き」に対して、左足は引きながら、手は相手の突きを迎えて、中心を制する。
(剣道形太刀七本目の仕太刀の動きのような・・・)
これは、大変参考になりました。



攻め、相手に対する対応。
先日のパンチMZ先生の「気を通す」「足幅を狭めて、溜める」
何か・・・関係があるようでないような(笑)



その後の稽古では、
「相手に対峙すること」にこだわりすぎていたかもしれません。
それでも、今までにない感覚を感じることもできて、
この感覚をどう自分のものにしていくかだと思います。







これはまるでmini98のために特集を組んでくれたかのような(笑)




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2019年08月27日

充実体を運ぶ




色々ご批判あると思いますが・・・


この時、瞬間の精一杯。
・・・ということで、ご勘弁ください。



「体は気の結晶体であり、また放射体であると信念できます。内側はゴツとして固く、あたかも山が聳え立つように、
しかし外側はあくまでも自然に柔らかくする。その充実体を持ち運ぶことで間詰めができれば、それが攻めになる。」
(『錬磨の日々』第2巻 石井孝春 ー 作道正夫教士七段)







パンチMZ先生が言われた「気を通す」ということでしょうか。

「充実体を持ち運ぶことができれば、それが攻めになる」

攻めようとしても、相手に伝わらなければ意味がない。
まだまだ、先は遠いのです。



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2019年08月26日

それ以下でも以上でもない

「剣道試合審判規則、剣道試合審判細則」をこんなにみるのは何年ぶりだろうか(笑)




ネットを見ても、「相殺」の様々な場面での宣告の方法については様々な情報が飛び交っていますね。
前回の記事でのmini98の問題提起に対してコメントくださった先生方、ありがとうございました。



さて、mini98の結論。



「答えは全てルールブックの中にある」
それ以下でもそれ以上でもないということです。
そのことを今回学びました。





さて。





今回の「小旅行」中、県強化メンバーの、我が県選手強化に対する熱いお話や、
まあここではご紹介できないようなお話まで(笑)
そういう意味でも今回「オッさん」たちとご一緒できたのは、mini98にとって貴重な体験でした。



パンチMZ先生と、うだうだ喋りながら帰路につく。



「mini98。「攻め」に悩んでいると言ったな。それは、何が自分に足りないのか考えたことはあるんか?」
まあ、そんなことを話しながら2時間半。



この際、聞けることは聞いとこう(笑)



「気を通すこと、足幅を狭めて「溜め」を作ること」
そこの形だけを真似ても意味はない。その形になるにはどうすればいいのかを考える。





稽古と審判は「車の両輪」





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2019年08月25日

さて、問題です!

国民体育大会中国ブロック大会、
審判員として参加してきました。


ブロック大会は、高体連主催の試合と違って、
「10秒以内に技を出すか、つばぜり合いを解消しなければならない」というしばりと、
「引き分け」がありません。



少年男子、女子の部に参加する選手たちも、当然そのことはわかっているので、
より正しい鍔迫り合いと、そこからの打突、中心を取り合う剣道に徹する・・・と思いきや、
そのことを逆手に取る選手もいるわけで、試合が始まるやいなや鍔迫り合いとなり、そこで初めて発声・・・
あとはひたすら「ワンチャンスにかける」試合展開・・・これ展開っていうのかな?
でも、一本が命取りになるリーグ戦を戦う選手・監督にとってはそうなる心情も理解できる。


もちろん審判が試合を作ってはいけないけれども、
同時に「試合の活性化」をはかる使命を審判は背負っているわけで。


剣道試合・審判規則・細則
規則第17条(諸禁止行為)
1、不正用具の使用
2、相手に足をかけ、または払う
3、不当な押し出し
4、場外に出る
5、自己の竹刀を落とす
6、不当な中止要請
7、その他、この規則に反すること。

細則16条
(7、その他、この規則に反することとは)
1、相手に手を掛ける。または抱え込む
2、相手の竹刀を握る。または自分の竹刀の刃部を握る
3、相手の竹刀を抱える
4、相手の肩に故意に竹刀をかける
5、倒れた時に相手の攻撃に対応せず、うつ伏せなどになる
6、故意に時間の空費をする
7、不当な鍔迫り合い、打突をする


こう書いてある。
だから「高体連と違ってこの試合は、いくらでも鍔迫り合いをしてもいいし、解消しなくても良い」ではないのだ。

「剣の理法を全うしつつ、公明正大に試合をし、適正公平に審判する」

ことが求められていることになんら変わりはない。



8月も終了しますが、本当に「いい勉強」をさせていただけたと思います。




我が県、各部門本当に惜しいところで中国ブロック代表を逃しました。
試合後、我が県選手団にプレジデント範士が言われていましたが、

「どの県も技術的・実力的にも差はない。だから、これからどうやって強くなるか。そのことを考えた時、
考えなくてはならないのは、剣道具をつけていないところでいかに強くなれるかを考えていくということではないのか」

・・・ということなのでしょう。
自分も含めて、精進しなければと思いました。



さて、ここでタケ先生からのリクエスト剣道問題。
以下の状況で、主審はどういう宣告をするべきか?


試合時間内で赤白両者、それぞれ反則を1回づつ。
そこで試合時間終了。

延長戦に入る。


そこで、両者同時反則があった場合の、主審の宣告・旗の表示はどうするべきか。


試合審判規則・同細則に基づいてお答えください。
(答えはコメント欄にお願いします)






あ、忘れていました。
今回ブロック大会に審判として参加した我が県の「オッさん」たちです(笑)


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posted by mini98 at 20:50| Comment(0) | 稽古記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月23日

愛は剣を育てる

「・・・職員たる我々は、常にあくなき医療技術の追求と習得を怠らず、日々、医の倫理と精神の高揚を求め、自らの人生と社会におけるその価値観を考察しなければならない。

愛のない医療技術の提供、愛情のない医の倫理は、患者を救うどころか医を滅ぼす。
つまり、『医は愛を育み、愛は医を育てる』のである」

(ひげドクターの医院に掲げてある『理念』)



同僚が腰を痛めたので、
迷わずひげドクターのクリニックに連れて行きました。



そこで拝見したのが、冒頭の言葉。





剣士たる我々は、常にあくなき剣の技術の追求と習得を怠らず、
日々、剣の倫理と精神の高揚を求め、自らの人生と社会におけるその価値観を考察しなければならない。

愛のない剣の技術の提供、愛のない剣の倫理は、剣士を救うどころか剣道を滅ぼす。
つまり、『剣は愛を育み、愛は剣を育てる』のである。


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こう読み替えてみました。



「世の中が良くなればいいのに」
こう願う人は多いのですが、「世の中」の構成員の一人が自分であることを自覚している人は少ない。


「剣道が良くなればいいのに」
こう願う剣士一人一人が『剣道』を支えているのだという自覚を持たなければいけませんね。




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2019年08月22日

鍛え直し!

「へたくそ剣道理論」


「崇菱会」



会長先生との稽古動画を拝見しました。
自分の感覚と、実際の映像との違いを感じました。


「強さも、鋭さも感じられず。まして無心の打突などかけらも見られず!」


mini98の試合を見てのプレジデント範士の言葉は、
こういうことだったのかと、突きつけられた気がしました。




面を打った時、必ず打突の最後に左手が中心から外れること。

やっぱり、相手と対峙することへの意識が強く、肝心の打ち出しが全て遅れていること。

打ちが「もっさり」して、鋭さのかけらもないこと。

「自分をぶつける」と言いながら、おっかなびっくりで「覚悟」のかけらもないように見えること。




動画は正直にそれを示してくれます。



・・・ううむ。しかし、ここからまた積み上げていくしかないですね。



昨日の稽古中、小手の手の内の革が裂けてしまいました。

「それゆけ☆広島リバ剣6年生」のガーコ先生に相談し、
修理の方法をお聞きして(なるほど、そういうふうに修理すればいいんですね)


・・・本日1日乾燥させ・・・半乾きだったのですが、途中までバラしてみました。
ここから完全に乾燥させて、本格的に修理に取り組みたいと思います。


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鍛え直します。




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2019年08月21日

まことにありがたい

崇菱会稽古。


まずはプレジデント範士による基本稽古。
遠間からの面打ち、からの・・・

大きく、その2分の1、さらに4分の1のタイミングで面、からの・・・

というふうに、だんだんと「実戦的」な稽古へと導かれていく。


最後に、今週末の六・七段審査会受審者を意識しての、短い間隔での互角稽古。


「自分の、自信ある剣道を相手にぶつける感じでやってみてください。言葉は悪いですけれど、ハッタリでもいいですから(笑)」


これまでもプレジデント範士は同じようなことを言われていたと思うのですが、
今回はなぜかmini98が「納得」してしまったというか(これまでも納得していたのですが)
「そうだ!」と思ってしまって。


面を打って、出小手にこられようが、抜き胴にこられようが、面を打ち切る。小手を打ち切る。胴を打ち切る。
まさに前後際断。


この勢いで、会長先生と稽古!
・・・やはり、強い人とやるとうまくはいかないのですが、
「会長先生にかかっていく」という感じは、今日はなかったかなと。



実は、この稽古の後、お銀姉さんに稽古をお願いしたのですが・・・


稽古後。


「mini98さん、ちょっといいですか?私との稽古をマニアックさんとかSKY先生とかに撮ってもらっているから、それを見て私なりに分析したんだけど。
mini98さんは、稽古中、竹刀を開く動作が多いんですよ。これは、私との稽古以外の動画を見てもそう。だから、それは『かかる側の私たちの問題』だと思って、(つまり、mini98さんが気を抜けるような稽古をしている)今日は絶対にその動作はさせないつもりで稽古をしようと思っていたんよ」



いや、ドキッとしましたね。
mini98の課題を言い当てられた感じがしましたし、
ほんとそう!



「ただね、私そういうつもりで稽古してやろうと思ってたんだけど、私との稽古の前に、会長先生と稽古をしている今日のmini98さんは一切そういう動作がなかった。だから今日は何もかも忘れて稽古しました(笑)」





お銀姉さん、ありがとうございます。
こういうことを言っていただけるのも幸せなことですよね。







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2019年08月20日

対立にならないもの

「(小川忠太郎先生は)「私が京都大会にくるのはもうこれが最後かもしれない。そこで提言をします」とおっしゃいました。その提言は、「剣道形は呼吸を止めて打たなくてはいけません」(中略)「古流の形をすることが呼吸の鍛錬には一番良いけれども、今はそれを全員がするわけにはいかない。だが、剣道形を呼吸を止めてやれば、同じように呼吸の鍛錬になり、丹田呼吸になる」」

「動いている中で自分を見失わないようになれば、これは本物だ。ところが、相手が動いていると何処が本当やらわからないんだよね。だから、剣道は難しい。みんな「当てっこ」になっちゃう。やっているうちに「対立」になってしまう。あの中で対立にならないものを見つけたら本物だ。ボヤボヤしていれば相手は打ってくるんだから、非常に難しい。だから、「形」と「稽古」を合わせてやっていくんだね。そうすれば、ややこの本物に入る」

(『刀耕清話』杉山 融)






さて、高校生「最高の舞台」を拝見し、大変貴重な経験をさせていただいたわけですが、
それでもやっぱり物足りないものがあったとすれば、この部分でしょうね。
この部分は我々の年代になってもなかなかできるものではない。


しかし、試合を拝見していて「観客を魅了するような打ち」というのは、
(本人は意図的にはやっていないのですが)「対立」を超えたように感じられるものもありました。
高校生で、鍛え上げられる中で、本人が意識しないところで、そういう打ちが繰り出せることは、
素晴らしいことだと思います。


だからやはり、
指導する側の「意識」というか「姿勢」というか。
とっても大事だと思うのです。



あらためて自身の修行の方向性について見直すことができたと思っています。




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2019年08月19日

敵に塩をおくる

阪神甲子園球場で開かれている第101回全国高校野球選手権大会の熱戦のさなか、心温まる場面があった。

 18日にあった準々決勝第3試合、星稜(石川)―仙台育英(宮城)の七回裏。仙台育英の攻撃中、星稜の先発・荻原の右手がつりかけた。仙台育英の4番打者・小濃は、荻原の小さな異変を感じ取ると、自分が飲もうと思っていたスポーツドリンクのコップを持ってすぐにベンチを飛び出し、2年生右腕のもとへ駆け寄った。「けがしたらダメだよ。これ飲めよ」と荻原に声をかけた。

 このとき、仙台育英は1―9でリードされていた。小濃は「これまで自分たちが死球を受けたときも(相手に)コールドスプレーをかけてもらっていた。自分たちもそういう場面が来たら、何かしなくちゃと思っていた」と振り返った。仙台育英の須江監督は「気がついたら小濃が行っていた。日頃からグラウンドに敵はいないと教えています」。

 最初は驚いたような表情を見せた荻原だが、すぐに照れくさそうに受け取ると、ドリンクを飲み、投球を再開した。「まさか相手選手からもらえるとは」と荻原。星稜の林監督も「本当はうちらが行くところを……。ありがたいです」と感謝しきりだった。

 敵味方を問わないフェアプレーに、3万4千人の観客から大きな拍手が送られた。(室田賢)
(朝日新聞デジタルより)








日頃からグラウンドに敵はいないと教えています。


この監督の言葉は、「心温まるエピソード」というよりも、
野球を通じて何を伝えようとしているのか、何を生徒たちに学ばせようとしているのかが良くわかる言葉ですよね。


以前、審判講習会の席で、プレジデント範士が、


相手が倒れた直後の打突は、ルールブック上では「有効」となっているが、
そこは打突しないように選手には話をしている。


と言われていたことがあります。
「ガッツポーズはダメ」というその理屈をいうのだったら、
確かにそこは打つべきではないとmini98も思います。


「勝つ」ということを求めていくならば、
当然、有効打突と認められる可能性があるならば、その機会は逃さないことは当然のことです。

事実、さきの大会でも相手が転倒したところは(mini98の見る限り)すかさず打突していました。
見ている観客も「そこいけ!」「あー惜しい!」という反応でしたし、
ずっと昔ですけど、全国大会で相手が倒れて、思わず防ごうとしてあげた小手を打って「有効」となった場面も見たことがあります。



なんていうんでしょう?
ルールでそうなっているから・・・はそうなんですが、
剣道試合・審判規則・細則にもとづいて試合は行われるべきなのですが・・・




相手も、自分も、
「精一杯」の力を尽くして闘う。




敵に塩をおくる





ここは大事な部分だと思うんですがね。
高校野球から、考えさせられました。




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posted by mini98 at 19:37| Comment(5) | 稽古記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月18日

騙されたと思って

早いもので、息子は現在就職活動中である。

ついこの前(幼稚園の頃だったか)
息子がなかなか私の言うことを聞かなかった翌朝、彼が寝ている時間に出勤・・・


その際、


頭の位置にメガネ、パジャマを人が倒れた形にセットして出かけ、


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(こんな感じ)


息子が起きてから妻に、


「大変!お父さんが溶けちゃった!あんたがいうこと聞かんかったけえよ!」と言わせ・・・


それを見て、本気でmini98が「溶けた」と思って泣きじゃくったあの子が・・・(笑)


もう就職活動ですよ。



本人のこととはいえ、
親としては気が気じゃありません。



「勤め始めてすぐに仕事を辞める人が口にする理由というのは、「仕事が私の適正にあっていない」「私の能力や個性がここでは発揮できない」「私の努力が正当に評価されない」だいたいそういうことです。僕はこの考え方そのものが間違っていると思います。仕事っていうのはそういうものじゃないからです。
皆さんの中にもともと備わっている適性とか潜在能力があって、それにジャストフィットする職業を探す、という順番ではないんです。そうではなくて、まず仕事をする。仕事をしているうちに、自分の中にどんな適性や潜在能力があったのかが、だんだんわかってくる。そういうことの順序なんです。」
(『街場のメディア論』内田樹)






息子よ。



まだ起きてもいないことで、
そんなに落ち込むのではない。



適性なんて、
そんなもんなのだ。



能力というものは、
「ある」のではなくて「開発」していくものなのだ。





いっぺん溶けた人がいうんだから間違いない(笑)





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2019年08月17日

語りかけ

剣道を習うということは
  自己を習うということである


それは、いつの日であっただろうか。私たちは縁あって剣道という名に含まれる関心と行のなかに生きるようになった。

(中略)

剣道という名の文化活動は、それ自体の持つ文化性が、社会・個人との相互関連において、
文化的社会発展を遂げてきたことに間違いはない。それは常に民族的文化の暖かみを持って
つらぬかれたものであり、一般的に親しみやすく、生活の軸となって私たちのモラルをただしてきた
土着性の遺産であるということができるであろう。

いわく、一人一人の人間がりっぱにならなければ、社会は良くならない。

この意味において、剣道は人間形成の路線で期待されているようである。
しかし世の中が良くならなければ。人間は幸せにならない。このことへの期待に対して、
剣道は無関心で良いのであろうか。

(中略)

全国高校剣道大会は、ただに個人の体験としての勝敗を競うというだけの立場であってはならない。
自己や友の、たった一度の試合を構成する領域に対して、私たちの関心がどこにあるのかということへの
問いでなければならない。


(中略)


剣道を習うということは
 自己を習うということである


剣道とはなんぞや。心とはなんぞや、限りない問いかけの中で心を込めて繰り返して生き抜くことである。


(中略)

道を受け継ぎ、つくりだしてゆく人間の限りないいとなみの中で、質の矛盾と、量の矛盾の中で、
その緊張に耐え抜くことこそ、新しい時代の剣道の真髄であろう。
全国の選手ならびに指導者の皆さん、お互いに、自己をしっかりみつめ、手を取り合って
剣道を行じていきましょう。



人間の幸福と発展がその中に実在していることを信じつつ。

(昭和41年度全国高校剣道大会 所載  湯野正憲範士 『剣心去来』)





こんな文章が、インターハイのプログラムに掲載されていたとしたら、
もう、しびれますね。




剣心去来



剣心が伝わらなかったら、剣術は伝わらなかった。



あらためて、本当に身の引き締まる思いがします。



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2019年08月16日

あなたは誰ですか?





自分を定義するものは何か?
あなたは誰ですか?


出身地ですか?
家庭環境ですか?
友達ですか?



あなたがどんな人間か、
決めているのはなんでしょうか。



試合や審査で、
「いつも通りの自分が出せれば大丈夫」と言われますが、
そもそも「自分とは何か」についてはっきりしたことを言える人がどれだけいるのか。
リジーさんの話を聞いて、mini98言葉に詰まりました。





自分が誰であるか。




それを決めるのは、決められるのは、
自分自身だけなのである。




剣道は、自分が、自分で、自分を、自分する。




そういう取り組みなのである。




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2019年08月15日

終戦記念日に想う

本日終戦記念日。



昨日のフェイスブックの投稿。
福岡県の高校生、古賀野々華さんが、留学先である、
アメリカワシントン州リッチランドで、町のシンボルマークとして定着している「キノコ雲マーク」に、

「雲の下にいたのは兵士でなく市民でした。罪のない人々を殺すことに『誇り』を持ってもいいのですか?」
と異論を唱えたと言うニュースについてでした。
(この町は長崎に投下された原爆の原料プルトニウムが生産され、それ以来『原子力の町』として発展してきた町です)








議論を深めてほしい



そうコメントしましたが、
一番いいなと思ったのは、この意見を言った古賀さんの意見を取り上げ、それがキチンと議論されているという風土があるということですね。


もし、反対の立場でアメリカの高校生が「核兵器支持!」の発言をしたら・・・
同じように、発言者に対するバッシングもなく、キチンとした論議に入れただろうか。



言論の自由がキチンと保証されていることが、
「平和」そのものであると思うのです。



平和だからこそ剣道ができる。
剣道をすることが平和に繋がらなければ、剣道を続けていく意味はない。
恩師の「想い」を、恩師の「剣心」を伝えていく責任が自分(たち)にはあると思っています。



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2019年08月14日

主体的対話的で深い学び

mini98さんから「勝負を避けている」と言われて、
「ああ、やっぱりな、最近の自分の日常そのものだ」と思ったんですよ。
そこを見抜かれた感じがしました。



こちらとしては、その場の稽古から感じたことを率直に申し上げただけなのですが、
相手からそう言われることがある。
mini98としては、相手の日常など知る由もなく。


あとからその人に「実は・・・」と話をお聞きして、
初めて「ああ、なるほど」と冒頭の言葉の意味を納得したりするのです。


mini98さんの話を聞いて、
あらためて「逃げちゃいけない。仕事からも家族からも」と思ったんですよ。



・・・いやいや(笑)
そんなたいそうな話ではなかったはず・・・








でも、「学び」とは、こういうことを言うのではないかと思うのです。




師は知らない。しかし、弟子は学ぶ。




会話など成立していない。
師は、その場で感じたことをただ指摘してくださる。
(指摘してくださらずとも、弟子は「何か」感じることがあるのです)
弟子は、四六時中何かを「求める」気持ちを持って、師を尊敬し続けて生活している時、
自ら、勝手に学んでいくのです。










最近の教育界では、
「主体的、対話的で深い学び」の重要性が叫ばれていますが、




何をいまさら(笑)
われわれ剣道家は、ずっとその「学び」に取り組んできているはずです。



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posted by mini98 at 23:44| Comment(0) | 稽古記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月13日

恒例盆稽古!

春霜会盆稽古。


最初、小学生・中学生・高校生に分かれて基本稽古。
今回は事務局長さんの指名を受けて、mini98が基本指導を行いました。


まあ・・・基本指導に関しては、ここ数ヶ月ピリピリした中で行なっていましたので(笑)


その後、基に立って指導稽古。
小・中学生とやってみて感じたのは、「うまく、早くあてること」の技術はあるんだけれども、
間合いが詰まって「ここ!」というところまで我慢できないことと、そこで勝負を避けて当てにくるところがある。
そこのところを苦しいけれど我慢して、打たれるかもしれない恐怖を乗り越えて前に出ること。
そこができてきたら、すごいことになるのではないかと。



まあ、そこはmini98にも言えることですが(笑)



今月末の審査を受けられる事務局長さんとも稽古しましたが、
最後、事務局長さんの身体がスパーンと出ての麺をいただく。
あ、面をいただく。



・・・吉報をお持ちしております!



しかしね、
ヒロダイ稽古にしても、崇菱会稽古にしても「冷暖房完備」での施設ですので、
mini98、それに身体が慣れきってしまっている(笑)


まー暑いのなんの。
足がガクガクしてきた。
(あ、これは下半身の鍛え方が足りんだけか)



・・・しかし、最後のラスボスとの稽古が!



憲ちゃん先輩との稽古。
後輩たちに注意したことは、まさに自分自身の課題でもある。
身体は動かんが、気力で稽古や!

えいやっ!

憲ちゃん先輩も簡単には動かない。
mini98の面は当たるんだけれども、そこで先輩が「ズイッ」と一歩出てくるので、
決められない。


最後は、mini98の気が切れたところをスパッと面に乗られて終了。



先輩!またお願いします!



IMG_1076.JPG
(後輩たちの「剣心」があらわれているようで、嬉しくなりました)




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posted by mini98 at 22:59| Comment(0) | 稽古記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月11日

審判の責任




以前、奥山範士の「巻き上げ」の素晴らしさを紹介するために、
この動画を紹介したことがあったと思うのですが、
改めて見ると・・・


この試合を審判された先生方の、
「有効打突」の判断が、なんだかすごいなと思うのです。



「何人も、審判員の判定に対し、異議の申し立てをすることができない」
(剣道試合・審判規則第35条)



この条文は、
とんでもない責任が審判員にあるのだということを示しているのです。






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posted by mini98 at 23:02| Comment(0) | 稽古記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月10日

剣心去来

私の高体連活動三原則。


原則1 「生徒の教育上、どうするのが一番良いか」


原則2 「剣道を文化として継承していくにはどうあるべきか」


原則3 「全国専門委員会を大切にする」



(『剣の道 人の道』岡村忠典)







この本の中に「インターハイ審判物語」という項目があります。


「ある大会で、一人の審判員が審判中、隣のコートで自分の知っている学校の試合が行われていたのであろうか、時折そちらに気をとられる様子があった。試合終了後直ちにその審判員が(湯野先生に)呼ばれ、「貴方の審判態度は全国大会の審判員として不適格であるから、これ以上審判をお願いするわけにはいかないのでお引き取りください」と厳然と申し渡された・・・」


ここまでではないけれども・・・
この湯野先生の精神は今回の大会でも感じることはできました。
そういう「ピリピリ感」は審判団の中にはありましたね。



湯野先生、岡村先生の「精神」というか、
そういうものは脈々と受け継がれていると感じました。




剣道は
剣道なり
剣道たとひ
剣道なりとも
剣道いかでか
剣道を
剣道せん




剣心去来



剣心が伝わらなかったら
剣術は伝わらなかった




大事なものを受け取った気がしています。





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posted by mini98 at 23:29| Comment(0) | 稽古記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする