審判について。
前回は「3人の審判員の『意味ある相互作用』について」お伝えしたわけですが、
資料を整理していて、
我が県の審判講習会資料の中に、こんな文章がありました。
多分、中央講習会に行かれた先生方がまとめられて伝達講習していただいたものだと思うのです。
「審判員の任務。審判員の任務は適正な試合運営につとめ、試合の活性化をはかり、必要に応じて善導する教育的任務もある。
さらに審判員の『使命は何か』『任務は何か』『資格は何か』を自覚する必要がある。
審判員の判定には、絶対的な権限が与えられている。したがって審判員は独善や主観でない妥当性と、客観性に基づいた
自己の心の決断によって判定しなければならない。そのためには、自らが稽古を積み重ねて自己の技術を積み重ねるとともに、
審判技術の向上につとめなければならない」
「主審の専決事項。膠着や不当なつばぜり合いについて、副審が頻繁に「ヤメ」をかけることがあったという裏事情から主審の専決事項になった
経緯がある。判定に関する権限は審判員3人が同等であるが、「膠着」や「不当な鍔迫り合い」に関する処置は試合の運営にかかわる主審の専決事項である」
少しクドイ文章になっているのは、口述筆記をそのままプリントされたためだと思うのですが・・・
選手と同じで、
審判も「たった一人で試合場に立っている孤独な存在である」ということ。
主審の専決事項というけれども、「膠着」「不当な鍔迫り合い」の判断そのものは他の審判員も権限は一緒なのです。
審判主任が席を離れられていた時、mini98が代わりに主任席に座っていた時にあったのですが、
選手がもつれて場外境界線に出かけた瞬間に一方の選手の竹刀が手から離れて落ちた。
同時に(・・・と主審は判断したのでしょう)主審の「ヤメ」の宣告。
副審の表情は「え?どっち?」の表情。
主審は、開始線に戻った選手に対して「始め!」と宣告したので、
そのまま流れてしまったのですが、本当なら審判主任(代行)であるmini98が試合を止めるべきだったなあと反省。
試合後、3人の先生方にその事象に対してのそれぞれの判断を聞いたところ、
副審は「迷ったんですけれど・・・」主審は「自分のヤメが早かったと思って」ということだったので、
やっぱりここは「4人目の審判員」として主任がしゃしゃり出るべきであった。
一応「主審のヤメがかかって、主審の反則の表示・合議がなかった時点で、副審がその判定に疑問を持った時は副審からでも合議を宣告し、合議の上3人の判断をしてください。今の場面、主任としても試合を止めるべきだったと反省しています」と申し上げておきました。
完璧な審判なんてない。
でも、完璧を求めて「そこに立つ覚悟」は絶対に必要である。
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posted by mini98 at 23:56|
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